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バブル期は預金だけで資産が倍増した!驚愕の高金利時代の体験を振り返る

  • バブル期の預金金利は年利10%超えが当たり前で、預けるだけで確実に資産が増えた
  • 郵便貯金10年定期で年利11.91%、現在の金利0.001%と比べると約1万2000倍の差
  • 当時は投資なんてしなくても、預金だけで10年間で資産がほぼ倍増していた
  • バブル経済の好景気と日銀の金融政策が生み出した異次元の高金利時代
なおえもん

まいど、なおえもんです

現在の超低金利に慣れた私たちには想像もつかないことですが、バブル期の預金金利は本当に驚異的な水準でした。

今の普通預金の金利は0.001%程度ですが、当時の数字を見ると「本当にこんな金利があったの?」と疑いたくなるレベルです。

実際に私も90年頃、お年玉などの貯金をしていましたが、預けたお金が目に見えて増えているのを見て、子供心にもワクワクしたのを覚えています。

当時は「大人になったら働いて貯金してお金を増やそう」なんて本気で考えていました。

あの頃は本当に「預けるだけでお金が増える」時代だったんですね。実際にバブル期の金利を数字で確認してみると、現代では信じられないような高金利だったことが分かります。

バブル期の預金金利がどれほど凄かったのか

バブル期、つまり1980年代から1990年代前半の日本は、今では考えられないほどの高金利時代でした。

当時の郵便貯金を例に挙げると、1980年時点で10年定期預金の金利がなんと年利11.91%もありました。昭和55年(1980年)4月14日の郵便貯金利率表によると、10万円を10年間預けると219,112円になる計算でした。

つまり、10万円が約22万円になるということです。何もせずに預けているだけで、10年間で資産が2倍以上に増えてしまうのです。
10万円を10年間預けた場合の実例
昭和55年4月14日の郵便貯金利率表より:
10万円 → 219,112円(約2.19倍)
これは年利11.91%の複利効果によるもの。
ちなみに、1980年の10年定期だけでなく、もっと短い期間でも十分すぎるほどの高金利でした。3年定期でも年利8.84%、1年定期でも7.12%もあったのですから、どの期間で預けても現在では考えられない利回りでした。

そして時代が進み、1990年12月末になっても銀行の定期預金金利は年6.08%という高水準を維持していました。1980年と比べると下がったものの、それでも現在からすると信じられないような高金利が続いていたのです。
なおえもん

10年間で金利は下がったとはいえ、それでも6%台というのは今では夢のような話ですね

現在の金利と比較すると その差は約12000倍

現在の普通預金の金利は大手銀行で年利0.001%程度です。これを当時の郵便貯金10年定期の11.91%と比較してみると、なんと約1万2000倍もの差があることになります。

実際に100万円を10年間預けた場合の時系列変化を見てみましょう。
100万円を10年間預けた場合の時系列比較
  • 1980年 郵便貯金(年利11.91%):約219万円
  • 1990年 銀行定期預金(年利6.08%):約181万円
  • 現在(年利0.001%):約100万1000円
10年間で金利は下がったものの、1990年時点でもまだ81万円の利益が出ていた。
これは本当に驚愕の差だと思います。

当時を知る人がよく「昔は預金だけで十分だった」と言うのも納得です。投資なんてリスクを取る必要がありませんでした。銀行に預けるだけで、現在の投資商品よりもよっぽど高いリターンが確実に手に入る時代だったのですから。
なおえもん

現在でこの金利だったら、みんな投資なんてせずに預金一択でしょうね

なぜこんな異次元の高金利が実現できたのか

腑に落ちない部分もあると思いますが、なぜこんなとんでもない高金利が実現できたのでしょうか?その背景には、当時の日本経済の異常な好調さがありました。

まず、バブル経済真っ只中の日本は、土地や株価が異常なペースで上昇していました。企業の業績も絶好調で、銀行も潤沢な資金を抱えていました。そんな状況だからこそ、銀行も高い金利を提示しても十分に利益を出すことができたわけです。

さらに、日本銀行の金融政策も大きく影響していました。当時は景気過熱を抑制するため、政策金利を段階的に引き上げていく局面でした。昭和55年(1980年)の時点で既にこの高金利が実現されており、その後1989年から1990年にかけて、公定歩合はさらに2.5%から6.0%まで引き上げられました。
バブル期の経済状況
  • 地価:東京都心部で前年比50%以上上昇
  • 日経平均株価:1989年末に史上最高値38,915円を記録
  • 企業業績:多くの大企業が過去最高益を更新
  • 公定歩合:1987年の2.5%から1990年には6.0%まで上昇
この政策金利の上昇が、預金金利の高騰に直結しました。銀行は日銀から高い金利で資金を調達する代わりに、預金者にも高い金利を提示する必要があったということです。

つまり、経済全体が異常な成長を続けていたからこそ、この異次元の高金利が維持できました。ただし、これが持続可能だったかというと、結果を見れば明らかに「ノー」だったわけですが。
なおえもん

まさに「良すぎる話には必ず終わりがある」の典型例でしたね

バブル崩壊と共に一気に終わった高金利時代

しかし、この夢のような高金利時代は長くは続きませんでした。1989年12月29日に日経平均株価が史上最高値38,915円を記録した直後、1990年の年始から株価の大暴落が始まりました。

1990年1月4日の大発会では30,165円で始まり、1月だけで1,726円も下落しました。この株価暴落をきっかけにバブル経済が崩壊し、金利も急激に下がっていくことになりました。

日本銀行も景気刺激のため、政策金利を段階的に引き下げていく政策に転換しました。1991年には6.0%あった公定歩合は、1995年には0.5%まで下がり、その後も低下の一途を辿りました。
バブル崩壊後の金利推移
  • 1991年:公定歩合6.0% → 預金金利も高水準維持
  • 1995年:公定歩合0.5% → 預金金利も大幅下落
  • 1999年:ゼロ金利政策導入
  • 2016年:マイナス金利政策導入
思いがけず、この金利低下のスピードも異常でした。十中八九、当時預金していた人たちも、まさかここまで金利が下がるとは予想していなかったでしょう。

現在に至るまで、日本は超低金利時代が続いています。ゼロ金利政策、マイナス金利政策と、バブル期とは真逆の金融政策が取られています。あの高金利時代を知る人からすると、まさに隔世の感があるでしょう。
なおえもん

あの頃に戻りたいと思う気持ちもよく分かります

まとめ:預金だけで資産形成ができた奇跡の時代

振り返ってみると、バブル期の高金利時代は本当に特異な時期だったと思います。預金という最もリスクの低い方法で、現在の投資商品を上回るリターンが得られていたのですから。

当時の人たちは、特別な金融知識や投資スキルがなくても、ただ銀行にお金を預けているだけで確実に資産を増やすことができました。まさに「何もしなくても増える」時代でした。

ただし、これは日本経済が異常な成長を続けていたからこそ実現できた、いわば奇跡のような状況でした。今となっては、あの時代がいかに特別だったかがよく分かります。

現在の超低金利時代を生きる私たちにとって、バブル期の高金利は夢のような話に聞こえるかもしれませんが、これは紛れもない現実でした。歴史を知ることで、現在の金融環境がいかに特殊かということも理解できるのではないでしょうか。
なおえもん

あの時代に生きていた人が羨ましいですが、今は今で違う投資の選択肢がありますからね

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