なおえもん
まいど、なおえもんやで
この時期には家庭用ゲーム機の普及がさらに進み、多くの人々がゲームを楽しむようになりました。
また技術の発展もあり新しいジャンルのゲームが次々に登場しました。
本記事では90年代に登場した主なゲーム機や歴史的な背景などについて振り返っていきます。
90年代におけるゲームの発展を通したラブコメディーアニメ↓
もくじ
家庭用ゲーム機の進化
スーパーファミコン
1990年代、日本のゲーム業界は驚異的な進化を遂げました。その進化を最初に巻き起こしたのが、任天堂が発売したスーパーファミコンでした。 スーパーファミコンは1983年に発売されたファミリーコンピュータ(ファミコン)の後継機種であり、1990年に発売されました。
スーパーファミコンは当時ファミコンが市場を席巻していた時期に登場し、より高性能な機能を備えた次世代機種として注目を集めました。
スーパーファミコンのグラフィックやサウンドの向上はゲームの表現力を豊かにし、さらなるゲーム市場の発展を促しました。
またスーパーファミコンはコントローラーの改良もされ、6つのボタンを実装することでユーザーのゲーム体験が大きく向上しました。
これにより従来のファミコンにおける「2つのボタン」という制約から解放され、プレイヤーはより多くのアクションを実行できるようになりました。
スーパーファミコンは
- ゼルダの伝説
- スーパーマリオワールド
- ファイナルファンタジー4
- ドラクエ5
- ストリートファイター2
スト2の神企画
以上のような進化があったことから、スーパーファミコンは当時のゲームファンから大きな支持を得ました。
ネオジオ
1991年7月、SNK(新日本企画)という会社が「ネオジオ」という家庭用ゲーム機を発売しました。それまでSNKはゲームセンターにおけるシューティングゲームやアクションゲームなどアーケードゲームの製造・販売を行い、市場での地位を確立していました。
SNKが発売したネオジオは当時の他のゲーム機と比べてはるかに高価でしたがその性能は驚異的でした。
ネオジオはゲームセンターに置かれているゲーム筐体と同等のグラフィックや音響を提供できたのです。
また多くの開発者たちは、ネオジオのパワフルなハードウェアに魅了され、ネオジオ向けのソフトを制作するようになりました。
特に1990年代には『サムライスピリッツ』や『ザ・キング・オブ・ファイターズ』などの人気の格闘ゲームシリーズなどを展開し、世界的な人気を獲得しました。
SNKの代表的なゲームは以下のとおりです。
- ザ・キング・オブ・ファイターズ
- メタルスラッグ
- サムライスピリッツ
- 餓狼伝説
- バーニングファイト
- 龍虎の拳
- ワールドヒーローズ
セガサターン
セガサターンはプレステの発売と同時期である1994年末に発売されたゲーム機です。セガサターンは3Dグラフィックスの進化に乗っかり、当時の最先端のゲーム技術を提供することができました。
当時のゲーム業界において、プレイステーションやニンテンドー64といったライバル機種と競い合う存在でした。 セガサターンはデュアルプロセッサを搭載しており、これは当時のゲーム機としては非常に珍しいものでした。
これにより、より高度なグラフィックスや処理速度を実現することができました。
セガサターンの代表作には以下のようなものがあります。
- ヴァンパイア
- セガラリー
- バーチャファイター
- パンツァードラグーン
- シャイニング
- グランディア
- サクラ大戦
- ナイツ
- バーチャコップ
プレイステーション
セガサターン発売から数週間後の1994年12月3日、ソニーが初のゲーム機「プレイステーション」をリリースしました。 プレイステーションは従来のゲーム機に比べて高性能なハードウェアを備え、3DグラフィックスやCD-ROMを利用した大容量のゲームソフトを楽しむことができるという画期的な特徴を持っていました。これにより、よりリアルな映像や音声を楽しむことができるようになり、ゲームの世界は一気に進化しました。
またプレイステーションはセガサターンと違ってよりシンプルなシステムであったため、開発環境がセガサターンよりも優れていました。
このため従来のゲーム機に比べて低価格で開発がしやすく、ゲームソフトの制作コストを抑えることができました。
その結果、プレイステーションは世界的な成功を収め、1990年代後半には圧倒的なシェアを誇るまでに成長しました。
プレイステーションを中心としたゲーム市場の拡大により、多くの日本のゲーム開発会社が成功を収め、日本国外へのゲームの輸出が増加しました。
- FF7
- 闘神伝
- リッジレーサー
- メタルギア・ソリッド
- サガ・フロンティア
- Gダライアス
- アークザラッド
ニンテンドー64
ニンテンドー64は任天堂が1996年に発売した家庭用ゲーム機です。 日本では1996年6月23日に、北米では1996年9月29日に、欧州・オーストラリア・ブラジルなど世界各国で順次発売されました。ニンテンドー64はその名前が示す通り、64ビットのプロセッサを搭載しており、当時のゲーム機としては先進的な性能を持っていました。
またニンテンドー64はカートリッジ形式で、高速な読み込み速度と堅牢な耐久性を実現しました。
ニンテンドー64は3Dグラフィックスを搭載したゲーム機であり『スーパーマリオ64』をはじめとする多くのソフトがアナログスティックを活用した自由な3D移動を可能にし、ゲームの遊び方を大きく変えました。
ニンテンドー64の代表作には
- マリオカート64
- 星のカービィ64
- スーパーマリオ64
- ゼルダの伝説 時のオカリナ
- スマッシュブラザーズ
ドリームキャスト
ドリームキャストはセガサターンの後継機種として1998年にセガによって発売された家庭用ゲーム機です。 ドリームキャストのハードウェアは当時の他のゲーム機に比べて高性能であり、128ビットのグラフィックスエンジンを搭載していました。これにより美麗な3Dグラフィックスや滑らかなアニメーションを実現しました。
またCD-ROMドライブの他にモデムを内蔵しており、インターネットを活用したオンラインゲームを楽しむことも可能でした。
またドリームキャストは独自の周辺機器も多数発売され特徴的なコントローラーも魅力的でした。
コントローラーにはゲーム画面に情報を表示するVMU(ビジュアルメモリユニット)というメモリーカードスロットが搭載されており、ゲームと連動してさまざまな機能を楽しむことができました。
ソフトウェア面では多彩なジャンルのゲームが登場し、特にアーケードゲームの移植やオリジナルのアクションゲームが注目を集めました。
ドリームキャストの代表作には以下のようなものがあります。
- シーマン
- シェンムー
- クレイジータクシー
- ソウルキャリバー
- バイオハザード
しかしドリームキャストはその先進的な機能や魅力的なソフトウェアにも関わらず他の競合ゲーム機との競争に敗れ、比較的短い期間で生産終了となりました。
ゲーセンが活況だった
今でこそ全盛期の1/5まで衰退してしまったゲーセンですが、90年代における駅前の雑居ビル等は、個人経営の小さなゲーセンで賑わっていました。90年代の前半はまだ立体的な映像表示ができるプレステなどの家庭用ゲーム機が普及する前でした。
ゲームセンターには様々なゲーム機が並び、非日常的な雰囲気を醸し出していました。
90年代初頭のゲーセン
対戦格闘ゲームの大ブームと世界的プロゲーマーの誕生
またゲーセンにはそれまで定番だったシューティングゲームなど様々なジャンルのゲームに加えて、当時はストリートファイターを筆頭に対戦格闘ゲームが大人気でした。ゲーセンには常連客がおり彼らはゲームの腕前を競い合い、時には全国大会が開かれました。 この一連の流れによって梅原大吾氏は頭角を現し、後に世界的なプロゲーマーとなりました。 時代の流れとともにゲーム業界は大きな変革を迎えました。
家庭用ゲーム機の性能が向上し、自宅でも手軽に高性能なゲームを楽しめるようになりました。
家庭用ゲームの高性能化も影響し、ゲーセンは次第に客足が遠のいていきました。
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