なおえもん
まいど、なおえもんやで
人格障害とはわかりやすく言えば自分を大切にしてくれている身近な恋人や家族に対して、肉体的DVや精神的なDVを行う性格の(歪む)病気です。
また金銭を脅し取ったり、様々な被害を近親者に与えます。
この「人格障害」には10種類ほどのタイプがありますが、本記事ではその一つである「境界性人格障害」について解説します。
私は境界性人格障害者の女性と長年付き合っていましたが、どの様な惨状であったかも織り交ぜてお話します。
なお患者における「複雑な心理構造の理解」という観点からも、被害者の視点を中心に描きます。
もくじ
境界性人格障害者は男性をボロボロにする病気
境界性人格障害は人格障害の中でも最も複雑で厄介な病気です。ホルモンの影響もあり患者の75%が女性となっています。
患者は
- パートナーへの激しい依存と振り回し
- 激しい衝動性・怒り・破壊性
- 0か100か極端な思考
- 激しい被害妄想
境界性人格障害は本人が苦しむ面もありますが周囲の人を振り回し苦労させる病気でもあります。
境界性人格障害者はその生まれ持った特性によって、誰からも教わる事なく「巧妙すぎるマインドコントロール」ができます。
これによって患者と交際した男性の多くはメチャクチャに振り回されボロボロにされます。
その凄まじさたるや精神科医でさえも簡単にハメられるため、治療拒否する病院が多いほどです。
これによって私も十数年に渡り境界性人格障害者から脅迫や振り回しを受け続け健康・お金・時間のすべてを失い、人生を終了に導きました。
私自身が何度も「死にたい」と思う、壮絶な日々を送ってきたのです。
なぜそこにはまり込んだのか解説していきましょう。
境界性人格障害者との出会いは運命的
境界性人格障害者との出会いは大変素晴らしいものです。いつも笑顔で、優しく、気が利く、最高の女性。
それが境界性人格障害者との典型的な出会いです。
私の出会った境界性人格障害の彼女も、とても魅力に溢れる女性でした。
当初の彼女は私の事を大切に想いやってくれる、とても親切な人でした。
もちろん、私は彼女の虜となっていきました。
そしてお互いの距離はあっという間に縮まっていきました。
境界性人格障害者の魅力によって多くの被害者が患者と出会った時に「運命的な出会い」と感じるのですが、私もまさにそう感じました。
しかしその一方で無理に明るく振る舞う彼女の姿もありました。
当時は気付きませんでしたが、出会った頃の写真を見返してみても彼女が不自然な笑顔をしている様子がハッキリと写っています。
その頃の私は人生経験が浅く「人格障害」の存在さえも知らない未熟な若者でした。
何の疑いも持たず、彼女に惚れ込んでいったのは、仕方のない事なのかもしれません。
なおえもん
最高の女性をゲット!と思いきや…
なぜ境界性人格障害者は猫を被るのか?
無理に明るく振る舞う境界性人格障害者ですが、なぜ患者は猫を被るのでしょう?それは
- 他人から見捨てられる事を極端に恐れる
- 他人から嫌われる事を極端に恐れる
これを「見捨てられ不安」と呼びます。
なんでこんな心理になるのかというと、境界性人格障害者は幼少期から親に見捨てられるかもしれない環境で育ってきた人が多いからです。
患者は小さい頃から親の顔色を伺わなければならず、見捨てられないか常に不安で仕方がなかった患者が多いからです。
そのため嫌われる事を絶対に避けようと「明るくていい人」を演じているのです。
そんな事とは露知らず「こんないい女放っておけない!」「ぜひ自分の彼女にしたい!」と、多くの男性は患者の手中にハマっていく事になります。
なおえもん
魔性の女。騙されない方がおかしい
牙を剥く境界性人格障害者
「最高の彼女との幸せな人生」が始まったかと思いきや、そんな日々は長く続きません。境界性人格障害者は交際開始から一定期間が経過すると豹変し、攻撃性を出し始めるのです。
まさかあんなに素敵だった彼女が、自分の人生を徹底的に破壊し尽くす死神になるなんて、誰も想像できるはずもありません。
なぜこんな事が起こるのでしょう?
豹変する原因の一つに「過度の依存」
出会ってしばらくすると牙を剥き始める境界性人格障害者。境界性人格障害者が牙を剥き始める原因の一つに「依存の進行」があります。
境界性人格障害者は依存心がとても強いため依存している交際相手との境界線がわからず、適切な距離が保てないという症状があります。
ワガママ、欲求、不満、不安と言った全ての要求や感情をお構い無しでぶつけてくる様になります。
また患者の根底にある「見捨てられ不安」なども相まって様々な症状(攻撃性)を示すようになります。
なおえもん
常に疑われる
患者は穴の空いたバケツ
境界性人格障害者は幼少期から「見捨てられ不安」を抱え「慢性的な空虚感」という症状もあります。そのため患者は少しでも連絡が取れない時間があると「浮気してる!」と断定し、激しい非難や攻撃を行ってきます。
患者は常に「不安」に支配されている為、いくら証拠を出して浮気を否定しても決して信用してくれる事はありません。
あるいはいくら時間や労力を割いて愛情を注いでも決して満足してくれる事もありません。 「浮気されたから私も浮気する!!!!」境界性人格障害者から返ってくるのはいつの時も「疑いの目」と「罵倒」と「裏切り」だけであり、パートナーには徒労感しか残りません。
仮に患者を安心させてもそれはつかの間であり疑心暗鬼に陥ってまたすぐにトラブルを起こし始めます。
なおえもん
「穴の空いたバケツ」に愛情を…
新宿ホスト血まみれ刺傷事件
新宿ホスト血まみれ刺傷事件とは、2019年にホストクラブの客であった高岡由佳容疑者(21)がホストを刺して一緒に心中しようとした事件である。高岡容疑者は「ずっと彼と一緒に居たい。殺せば一緒になれる。私だけを見てくれる」と考え事件を引き起こしました。
寝ていたホストの腹を刺した後、逃げ惑っているホストに対して「私のこと好き?」と愛情を確認。
被害者のホストはとっさに「好きだ」と答えたが、高岡容疑者は逮捕後「刺したあと彼に好きだと言われ、うれしかった」と供述した。
高岡容疑者の供述からは境界性人格障害者の心理を伺い知る事ができると思います。
境界性人格障害の症状
ここからは境界性人格障害者が示す様々な症状を紹介します。「理想化」と「こき下ろし」
境界性人格障害者と出会った当初は燃え上がる様に二人の関係が発展していきます。この過程において患者は「理想化」と呼ばれる症状を示すようになります。
理想化とは依存相手を「理想的な相手」として過剰な期待をしまう症状の事を指します。
境界性人格障害者「なんて素敵な人。きっと私の不安を全て解消してくれるに違いない!私の願望を何でも叶えてくれるに違いない!」とめちゃくちゃな期待を膨らませていくのです。
そして「理想化」によって依存相手を持ち上げた後は次第に「こき下ろし」という否定・罵倒の症状も示し始めます。
つまりは患者の中で「彼氏像」がガラリと変わってしまいます。
なおえもん
天国から地獄へ
極端な二極化思考
前項で「理想化」と「こき下ろし」という症状を説明しましたが、境界性人格障害者には「二極化思考」という症状があります。二極化思考とは「白か黒か」「0か100か」「大好きか大嫌いか」と言った両極端な思考です。
境界性人格障害者は中間思考(グレー思考)で留めておく事ができません。
なおえもん
融通が効かず、破滅するまで突っ走る
「投影」による敵視と攻撃
境界性人格障害者は「不適切で強烈な怒り」や「攻撃的な行動」を示すことがあります。この怒りや攻撃は、境界性人格障害の投影という防衛機制(防御機能)に関係しています。
投影とは自分の心を守るために否定的な感情や欠点を他人に押し付けることです。
境界性人格障害者は自分の内面にある恐怖や不安を認めることができず、他人に対して敵意や攻撃性を向けることがあります。
わかりやすく言うと、何も悪い事をしてない彼氏が「敵」や「悪魔」に見えて攻撃されたり非難されるわけです。
なおえもん
常に敵視や攻撃の嵐でした
言い掛かりとマインドコントロール
境界性人格障害者は投影や防衛機制、あるいは認知のゆがみによって敵視や攻撃を行います。その先にあるのがマインドコントロールです。
このマインドコントロールは「対人操作」とも呼ばれる、境界性人格障害の特徴的な症状の一つです。
境界性人格障害者は彼氏を敵視すると同時に激しい被害妄想により自らを「被害者」と称する点が特徴的です。
実際は患者自身が「加害者」であるにも関わらず、ありとあらゆる言い掛かりをつけ、実際の被害者である彼氏を「加害者」として断罪します。
そして患者は彼氏に対して罪悪感を抱かせ「被害者」というポジションを悪用して思い通りにマインドコントロールしてしまいます。
例えて言うならばヤクザがわざと通行人に肩をぶつけて被害者になり、因縁をつけて金銭を脅し取るやり方と全く同じです。
境界性人格障害者は自分が引き起こした自業自得の問題でさえも「あんたのせいでこうなった!私は被害者だ!どうしてくれるんだ!」と騒ぎ立てます。
そして患者が捏造した「罪」を元に被害者に対して賠償や対価を求めるというパターンが完成します。
被害者である彼氏は「蛇に睨まれた蛙」ような状態になりビクビク怯えながら毎日怯え続ける結果となります。
なおえもん
辛い精神的DVの始まり
理不尽な要求と脅迫
言い掛かりを付けられて、マインドコントロールをされた次に待ち受けているのは過剰な要求です。「過剰な要求」は、常識的に考えて通常では受け入れられないような無理な要求を、依存相手に押し付ける症状の事を指します。
これが始まると被害者は境界性人格障害者の要求に全て応えなければならない日々が始まります。
私の体験談で言えば「あんたは私を傷付け機嫌を損ねた!このどうしようもない気持ちを直すにはパチンコに行く必要がある!許してほしければ5万出せ!」
「お金を出さないなら売春するぞ!他の男作るぞ!死ぬぞ!」など無理難題な要求を吹っかけられ続けました。
被害者は境界性人格障害者から言いがかりを付けられて「加害者」とされているため、事実とは異なっていても弱みを握られた状態となってしまいます。
「加害者と被害者」という関係性にされているため、それをネタに揺さぶられて脅迫や恫喝をされると、いくらそれが「理不尽な要求」である事がわかっていたとしても、被害者は断ることができない心理に追い込まれてしまいます。
その結果、持病のある私は将来に備えて貯めておいた家を買えるほどのお金=全財産をむしり取られてしまいました。
また患者の要求には完璧に応えなければ納得してもらえませんし、要求に応えても患者は次から次へと過酷な要求を突き付けてくるのでキリがありません。
さらに患者が課した要求が叶わなければ、またその事をネタにして「期待を叶えてくれなかった!嘘をつかれた!」と再び被害者になりきって恫喝に及びます。
この様にして被害者である彼氏は「要求の地獄」から抜け出すことができなくなるのです。
仮に患者の要求を断る事ができたとしても、再びしつこく連絡をしてきて1日に何回も、何時間にも渡って「要求を飲め」と脅迫される日々が続きます。
なおえもん
無限の地獄
脱価値化から浮気へ
境界性人格障害者は依存相手である被害者にマインドコントロールを行い、様々な要求を突き付けます。被害者は「過剰な要求」に応えようと一生懸命頑張りますが、過剰すぎる要求にそのうち応えられなくなる時が来ます。
そうした時に出てくるのが「脱価値化」という症状です。
脱価値化とは患者が被害者である彼氏に対して課した「要求」などが叶えられない場合に「価値がない相手だ」と価値基準を決定してしまう症状の事です。
わかりやすく言えば「それくらいの期待にも応えられないの?最低。見損なった。お前みたいな使えないゴミいらんわ!」となる症状が脱価値化です。
おまけに患者は「不適切で激しい怒り」という症状もあるため「私に被害を与えるクズ野郎が!」と本気で激怒したり、精神的な虐待を行う様になります。
こうして境界性人格障害者は被害者である彼氏を「価値のないゴミ」と判断し、浮気に走る事が多々あります。
境界性人格障害者には「不特定多数との性的逸脱行為」という症状があるのですが、これは「脱価値化」などの急激な価値基準の変化を伴う症状も伴った上で発生します。
患者は「人の痛み」などわからないため、仮に浮気をされても被害者は我慢しているしかないのです。
仮に患者の浮気を止めようとしても「辞めて欲しかったら金を出せ!」など、浮気を脅迫ネタにして再び新たな要求を突き付けて来ます。
なおえもん
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