
なおえもん
まいど、なおえもんやで
だが、私にとっての多重人格(解離性同一性障害)とは、そんな生ぬるいエンターテインメントなどでは断じてない。
十数年にわたり私の人生を破壊し尽くした元彼女。
彼女は、境界性人格障害の猛烈な攻撃性と過剰な依存に加え、重度の解離性同一性障害を併発していた。
都合が悪くなれば「記憶がない」と逃げ、主人格が暴れた後には副人格が出てきて金を要求し、責任の所在を煙に巻きながら相手を骨の髄まで吸い尽くす——。
彼女にとっての多重人格とは、病気の枠を超えた「責任逃れとタカリのための最も狡猾で残酷なシステム」そのものだった。
密室の中で一体何が起きていたのか。世間では決して語られることのない、多重人格者との生活の真実を本記事で記録していきたいと思う。
ちなみに彼女が抱えていた、男をボロボロにする病気「境界性人格障害」の恐ろしい病理と、出会いからすべてを奪われるまでの全記録については、こちらの手記にすべて書き残している。
心のブレーカーを落とす防衛本能——解離・健忘・副人格の正体
そもそも、なぜ人間は「多重人格」や「記憶喪失」といった異常な精神状態に陥るのか。その根底にあるのは、極端なストレスへの脆弱性と、耐えがたい現実から逃げまくる性質である。
解離を抱える人間は、もともとストレスに対して異常なほど弱く、一般的な人間なら受け流せるような負荷に対しても、精神が耐えきれずにパニックを起こしてしまう。
そうした極限状態に直面した時、心を守るために無意識に発動するのが「解離」という名の心のブレーカーなのだ。
解離と境界性人格障害の併発率
境界性人格障害の重度患者の約7〜8割が、解離性障害を併発していると言われている。どちらも根本に過酷なトラウマがあるため、この2つは極めてセットで発症しやすい。(出典)副人格の正体——切り離されたトラウマの破片
人間は耐えがたい強いストレスやトラウマを受けた時、その記憶や苦痛を自分自身のものとして抱え続けることができない。そこで脳は「その記憶や感情を自分の意識から強制的に切り離す」という防衛本能を作動させる。
この切り離された記憶の破片こそが、副人格の正体なのだ。
だからこそ、彼女の中に「子供の人格」が存在した理由も完全に説明がつく。
幼少期に親から虐待を受け、激しいトラウマを負った際、その耐えられない苦痛をすべて引き受けさせ、閉じ込めるための身代わりとして「子供の人格」が生み出され、そのまま内面に固定化されてしまったというわけだ。
都合が悪くなると発動する「解離性健忘」
そして、現在の生活の中で強いストレスや都合の悪い現実に直面した時、主人格が脳の負荷をゼロにするために発動させるのが「解離性健忘(記憶喪失)」である。自分の暴言や理不尽な行いを強く咎められた瞬間、そのストレスに耐えきれず、脳のブレーカーを落として記憶を真っ白にする。
本来は心を守るための防衛機制(防衛本能)であったはずのシステムが、大人になり、境界性人格障害という自己中心的な病理と結びついた結果「自分の都合が悪くなればいつでも責任をリセットできる究極の逃避装置」へと変貌してしまったのだ。

なおえもん
辛い記憶を切り離したのが副人格であり、現実から逃げるために記憶を消す。これが解離のシステム
突然立てなくなる身体——解離性失立と車椅子介護の現実
彼女が抱えていた解離の病理は、人格の分裂や記憶の遮断だけにとどまらなかった。心への負荷が肉体の機能不全として現れる身体症状——「解離性転換障害」もまた、日常的に私の生活を締め上げていた。
2013年頃のことだ。
彼女はある日突然、足に力が入らなくなり、自力で立つことも歩くこともできなくなった。
以前からこの様な症状を元彼女は持っていたものの、心配であるため病院へ連れて行った結果、下された診断が「解離性失立」だった。
器質的な異常がないにもかかわらず、精神的な負荷によって脳が脚のコントロールを遮断してしまう症状だ。
さらに時期によっては、声が全く出なくなる「解離性失声」に陥ることもあった。
病院に着くたび、私は院内の車椅子を走って取りに行き、動かない彼女の身体を抱えて乗せ、検査や診察のために広い病院内を何時間も押して回った。
だが、これだけ身を削って献身的に支えても、彼女から感謝の言葉が返ってくることなど一度たりともなかった。
それどころか、この過酷な介護の日々さえも、後に待ち受ける底なしのタカリと搾取のプロローグにすぎなかったのだ。

なおえもん
必死に支えた善意すら、単なる「利用できる隙」でしかなかった
現れた7人の人格と、交代の瞬間
病院の医師の前では大人しく猫を被り、異常性を巧妙に隠していた彼女だったが、二人きりの密室になると、その身体には実に7人もの副人格が巣食っていた。寝ると言って横になったはずの彼女が、数十秒後にスッと起き上がり、目つきも声のトーンも全く別人に変わって行動を始める。
「別の人格が出ているな」と問いかけると、平然と別の名前を名乗り、交代したことを認めた。
人格が入れ替わる瞬間には、決まった生々しい動作があった。
壁や家具に身体をもたれかけ、カクンと首の力が抜け、白目を剥くようにして意識を切り替える。
その数秒後には、全く異なる人格がその肉体を乗っ取っているのだ。
頼めば別の人格へと交代させることもできた。
彼女の中に現れる人格たちは、実に身勝手で厄介な顔ぶれだった。
- お菓子ばかりを異常にしつこく要求してくる、卑怯で狡猾な子供の人格
- ドスの利いた極めて口の悪い言葉遣いで相手を威圧する、乱暴な男性の人格
- 飛行機に乗る際など、恐怖に直面すると主人格が耐えられないため、身代わりとして表に押し付けられて愚痴をこぼす人格
そしてこのシステムは、やがて私から金を巻き上げるための「連携プレイ」へと発展していくことになった。

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白目を剥いてもたれかかり、人格を切り替える。その異様な光景は今でも目に焼き付いている
「あなたは誰ですか?」——健忘をダシにしたパチンコ代の要求
境界性人格障害特有の激しい言いがかりや、あまりにも酷い態度を私が強く咎めた時、彼女が決まって繰り出す防御壁が「解離性健忘」だった。私に強く注意された瞬間、突然すっと表情を消し、冷え切った目で私を見つめてこう言い放つのだ。
「……あなたは誰ですか?」
自分の暴言も、理不尽な振る舞いも、都合が悪くなればすべて「記憶喪失」のブラックボックスへと葬り去り、責任から完全に逃走する。
しかし、本当に恐ろしいのはここからだった。
主人格が記憶を飛ばしている隙に、待ってましたと言わんばかりに別の副人格が表に出てくるのだ。
その副人格は、過去の記憶をすべて把握しており、普通に対話ができる。
だが、その口から出てくるのは、決まって私に対する理不尽な揺さぶりと金銭の強要だった。
- 「主人格の記憶を取り戻すためには、リラックスさせなきゃ駄目だ。パチンコに連れて行け」
- 「機嫌を直すために、今すぐ5万円くらいポンと出せ」
その男が彼女に植え付けたギャンブル中毒の尻拭いを、なぜ何の関係もない私が背負わされなければならないのか。私にとって、それはまさに悪魔の呪いそのものだった。
断ろうものなら
- 「協力しないなら、どうなっても知らんぞ」
- 「主人格が死んでもええんやな」
- 「愛情が無いという事やな」
- 「過去に付き合っていた高校の時の教師とよりを戻すかもしれないが、それでもいいのか」
記憶を失った主人格を人質に取り、副人格が取り立て屋のように金を要求する。
逃げ場のない密室で、私はこの悪質な狂言劇に延々と付き合わされ続けた。

なおえもん
都合が悪くなれば「あなた誰?」からの金銭要求へ
「主人格が死んでしまう!」——50回の着信と立て替え金の踏み倒し
金銭に対する彼女たちの手口は、常軌を逸した悪質さを極めていた。彼女は障害年金を受給していたが、金銭管理の能力など皆無だった。
手元にある金をパチンコですべて使い果たし、生活費すら底をつくと「来月年金が入ったら絶対に返すから」と泣きついてくる。
生活を破綻させるわけにもいかず、私はやむを得ず日々の生活費を立て替えて工面してやる。
しかし、そうやって工面してやった金を持って、彼女はおとなしく年金の日を待つどころか、私の目を盗んで再び勝手にパチンコ屋へ行き、すべてをスッてくるのだ。
そして金が尽きると、今度は副人格の取り立てが始まる。
私の携帯には、恐怖を感じるほどの勢いで着信が鳴り響いた。その数、実に50回以上。
電話に出るや否や、受話器越しに副人格の金切り声が怒号となって突き刺さる。
「金がない! 主人格が死んでしまう! 今すぐ金を振り込め!」
散々約束を破って散財しておきながら、金がなくなれば「死」を盾にして狂ったように鬼電をかけ、即座の現金を強要してくる。
そして、そうやって極限の脅迫の中で立て替えさせられた金であるにもかかわらず、いざ年金の支給日になると態度は一変した。
副人格があざ笑うようにこう言い放つのだ。
「あんたが主人格を傷つけたんだから、あの金を返す筋合いはない」
人の善意と生活費を食い物にしながら、最後は言いがかりをつけて一方的に負担を押し付け、踏み倒す。
初めから誠実に対応する気など微塵もなく、精神的な脅迫によって金をむしり取ることだけが目的だったのだ。

なおえもん
立て替えた生活費をパチンコで溶かし「今すぐ振り込め」
「隣の男に惚れた」——モラルが完全に崩壊した究極の裏切り
これほどまでに生活を支えさせ、車椅子を押して介護までさせながら、彼女たちの中にパートナーに対する「恩義」や「敬意」など1ミリも存在しなかった。副人格は事あるごとに「あんたみたいな奴より、他の男の方がよっぽど優しいわ」と私を徹底的に見下し、侮辱した。
高校時代の元彼(教師)を引き合いに出しては「金を出さないならあっちに戻る」と脅し、私の自尊心を徹底的に踏みにじり続けた。
そして、その底知れぬ不義理が極致に達したのが、あるパチンコ屋での出来事だった。
お金を都合させられパチンコ屋に連れて行かされ、持っていた金を使い果たした彼女から、さらなる追加資金をしつこく要求された時のことだ。
すでに限界を超えていた私が「もうこれ以上は無理だ!」と断り、押し問答になったその10分後、信じがたい言葉が彼女の口から飛び出した。
「……隣の男の人が玉をくれたから、あの人に惚れた」
血の気が引くような衝撃と、抑えきれない怒りが全身を貫いた。
生活を支え、身体を壊しながら大金をむしり取られ、真冬の車内で何時間も待たされながら尽くしてきた彼氏の目の前で、わずか数千円分の玉を恵んでくれただけの見知らぬ男に媚びを売り「惚れた」と言い放ったのだ。
人の心を踏みにじることに対する躊躇が、完全に欠落している。
そこにはパートナーとしての誠意など微塵もなく、ただ「今、この瞬間に自分の欲望を満たしてくれる都合の良い男」を求めてさまよう、モラルが完全に崩壊した怪物の姿があるだけだった。
パチンコ屋を出た後も、彼女は反省するどころか、さらに私を侮辱するような態度を取り続けた。

なおえもん
身を粉にして尽くした相手の目の前で「隣の男に惚れた」
おわりに:多重人格という病理の冷酷な真実
世間では「多重人格の人は、心に深い傷を負った可哀想な被害者だ」と、同情的な目で見られることが多い。確かに、その病理を生み出した幼少期の環境には悲劇的な側面があったのかもしれない。
しかし、だからといって、その病理を「他人の人生に寄生し、暴れ、金をむしり取り、恩を仇で返して踏みにじるための免罪符」にして良いはずが絶対にない。
彼女にとっての7人の人格とは、自分の都合が悪くなれば責任を放り投げ、相手を脅迫して欲望を満たすための、極めて機能的な「搾取とタカリの道具」でしかなかったのだ。
病気という名の仮面をかぶり、人の善意と責任感を極限まで利用し尽くす人間に関わってしまえば、待っているのは心身の破壊と、取り返しのつかない破滅だけである。
私が彼女と過ごした長年の歳月の中で奪われたものは、家が一軒買えるほどの金だけではない。
彼女の異常な狂気と振り回しに付き合わされ続けた結果、私の心身は過酷な生活の中で悪化し、二度と戻らない傷を負うことになった。 彼女が抱えていた、男をボロボロにする病気「境界性人格障害」の恐ろしい病理と、出会いからすべてを奪われるまでの全記録については、こちらの手記にすべて書き残している。


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コメントをいただき、ありがとうございます。
娘さんが解離性同一性障害(多重人格)で、あなた自身もうつ病を患いながら対応されているとのこと、本当にお疲れさまです。常に気を配り続けなければならない状況は、精神的にも体力的にも非常に消耗しますよね。
解離性同一性障害の方は、確かに周囲の人に強い依存を示すことが多く、家族が振り回されてしまうのは珍しいことではありません。特に親御さんの場合、「何とかしてあげなければ」という思いが強くなりがちで、結果的に共依存の関係に陥ってしまうケースもよく見られます。
今、少し時間ができてゆっくりされているということですが、これはとても大切なことです。介護や看病と同じで、支える側が倒れてしまっては元も子もありません。あなた自身のうつ病のケアも同じくらい重要です。
対処方法としては、まず「すべてに応えなければならない」という考えから少し距離を置くことをお勧めします。もちろん娘さんを愛しているからこそのお気持ちだと思いますが、適度な境界線を保つことは、長期的に見れば娘さんのためにもなります。
また、解離性同一性障害の方は、安定した環境とルーティンを好む傾向があります。できる範囲で規則正しい生活を心がけ、あなた自身も無理のないペースで関わっていくのが良いかもしれませんね。
一人で抱え込まずに、時には「今日は疲れているから少し休ませて」と正直に伝えることも大切です。お互いにとって健全な関係を維持していくために、あなた自身の体調管理も優先してくださいね。