- 多重人格はなぜ生まれるのか?その意外な原因とメカニズムがわかります。
- 多重人格の人がどんな「頭の中」を持っているのか、そのシステムや構造を解説します。
- 多重人格者と付き合うと、一体何が起こるのか?具体的な体験談からリアルな日常がわかります。

まいど、なおえもんやで
でも、実は私たちの身近にも、多重人格と診断される人はいます。そして、その方たちとの関わりは、決して映画の世界だけのものではありません。
今回は、私が長年「ガチの多重人格者」と付き合ってた経験を交えながら、一般の方にはなかなか知る機会のない多重人格のリアルな姿や、その構造についてお話ししたいと思います。
もくじ
多重人格者被害チェック
まず、ご自身の状況を少し客観的に見つめてみませんか?
渦中にいると、何がどれだけ深刻なのか、冷静に判断するのが難しいものです。
簡単なセルフチェックを通して、現在の状況を把握してみましょう。
各項目を1〜5点で評価してください
(1 = 全く当てはまらない、5 = とても当てはまる)
多重人格はなぜ生まれるの?その背景と仕組みについて
さて、まず最初に「多重人格って、生まれつきのものなの?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんね。実は、多くの場合、多重人格は生まれつきのものではありません。では、一体どうして多重人格という状態が生まれるのでしょうか?
そこには、とても複雑な心の動きが関わっているんです。
ストレスとの関係性
多重人格の一つの大きな要因として、「ストレスへの感受性」が挙げられます。私たち人間は、みんなそれぞれ異なる「ストレス耐性」というものを持っていますよね。これは、遺伝によってある程度決まっていると言われています。
例えるなら、風邪をひきやすい体質の人と、そうでない人がいるのと同じような感じです。
多重人格を発症する人は、このストレス耐性が非常に弱い、つまり「精神的に非常に繊細な体質」である場合が多いのです。

心がガラス細工のようにデリケート
その結果、心を守るために「解離性障害」という、ちょっと特殊な病気を引き起こすことがあるのです。
解離性障害というのは、心の一部が一時的に分離してしまうような状態を指します。具体的には、こんな症状がありますよ。
- 突然、特定の記憶が思い出せなくなる:解離性健忘
- 声が出なくなってしまう:解離性失声
- 足に力が入らず、立ち上がれなくなる:解離性失立
境界性人格障害との併発も多い?
多重人格症、つまり解離性同一性障害を持っている人は「境界性人格障害」という別の病気も併発していることがほとんどです。この境界性人格障害は、人間関係において複雑な影響を及ぼすことで知られています。
たとえば、依存心が非常に強く、ときに過度な要求をしてしまう傾向があるんです。私自身も、この病気によってボロボロにされた経験があります。
境界性人格障害者からの被害について、もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事も読んでみてくださいね。
私の経験から言えることは、多重人格と境界性人格障害の両方を持っている人は、時として、その多重人格という特性が、結果的に「責任を曖昧にしてしまう」状況を生み出すことがある、ということです。
たとえば、主人格が何か衝動的な行動でお金を使ってしまったとします。お金がないので脅迫してくる上に、その後、別の副人格が出てきて「あんたがお金出さないんだから、どうなっても知らんからな?」と、まるで別人事のように主張します。
こうなると、誰が責任を取るのか、非常に曖昧になってしまい、結局、パートナーである私がその責任を背負わされる、なんてことも頻繁にありました。

無責任と他責思考にも悪用される
多重人格の「頭の中」ってどうなってるの?構造・システムを解説
それでは、実際に多重人格の人の頭の中では、一体何が起こっているのでしょうか?この不思議なシステムの「なぜ」と「どうなっているのか」を、もう少し掘り下げて見ていきましょう。
多重人格が生まれる理由って?
先ほどもお話したように、多重人格を持つ方は、遺伝的にストレスを非常に強く感じやすい体質を持っていることが多いです。そんな繊細な心が、耐えきれないほどの強いストレスやトラウマに直面したとき、無意識のうちにその辛い記憶や感情を「切り離そう」とすることがあります。
まるで、パソコンのファイルを別々のフォルダに保存して、アクセスしにくくするようなイメージでしょうか。
そうすることで、現在の自分(主人格)がその辛さから一時的に逃れ、心を保とうとするのです。
この「切り離し」の過程で、新しい人格、つまり副人格が生まれると考えられています。
だからこそ、成人した大人の人格だけでなく、子供の頃のトラウマを抱えたままの「子供の人格」が存在するということが、よくあるのです。

遺伝的なものなので仕方ないとはいえ…
主人格と副人格の不思議な関係性
多重人格を持つ人が、常に色々な人格に入れ替わっているわけではありません。そこには、とても興味深い「記憶の共有」のルールがあるんです。
たとえば、主人格が活動している時、他の副人格たちは、まるで「内部から主人格の様子を眺めている」かのように、その状況を認識します。
これは、副人格たちが、根本的には主人格の「一部」であるから、と考えられています。
しかし、これが逆になると、ちょっと複雑になります。
副人格が表に出て活動している間は、主人格にその時の記憶が残らないことがほとんどなのです。
これは、副人格が主人格の「一部」でありながらも、それぞれが独立した記憶の領域を持っているため、と考えられています。
副人格による「乗っ取り」とその影響
多重人格の人がよく経験する悩みに、「知らない間に副人格に体を乗っ取られ、勝手に行動されてしまう」というものがあります。主人格が少し気を抜いたり、意識が朦朧としたりすると、副人格がすっと表に出てきて、主人格を眠らせてから体を乗っ取ってしまうことがあるのです。
まるで、自分が意識を失っている間に、別の誰かが勝手に自分の体を使って行動しているような感覚ですね。
体が乗っ取られるだけならまだしも、問題なのは、中には「困った行動」を起こす副人格がいることなんです。
たとえば、こんなケースも。
- 「気が付いたら、ガスコンロの火に手を突っ込もうとしていて、家族に間一髪で止められた」
- 「ある日目覚めたら、ロープで首を吊って自殺しようとしていた形跡があった」
そこまで極端なケースでなくとも、日常生活で困ることもたくさんありますよ。
- 「朝起きたら、全く知らない場所で寝ていた」
- 「記憶がないのに、知らない人と性行為をしていた」
多重人格者と付き合うとどうなるの?リアルな体験談
ここからは、私が実際に多重人格者の方と付き合ってきた中で、「こんなことがあったよ!」というリアルな体験談を少しだけご紹介したいと思います。多重人格の人との関係は、本当に予測不可能で、驚きの連続でした。
マインドコントロールの影
これまでにもお話したように、多重人格(解離性同一性障害)を持つ人は、境界性人格障害を併発していることが少なくありません。これが、実際に付き合う上で非常に厄介なポイントでした。
私が付き合っていた多重人格者の場合、主人格と副人格が、まるで示し合わせたかのように、私を不利な状況に追い込み、精神的に追い詰めてくることが多々ありました。
次々と入れ替わる人格たち
多重人格を持つ人の日常では、本当に驚くほど頻繁に人格が入れ替わることがあります。私の場合、付き合っていた人の中には、それぞれの人格に「体力」のようなものがあるように感じられました。つまり、力強い人格は長く表に出ていられますが、そうでない人格はすぐに引っ込んでしまうのです。
その場の状況に応じて、「今度は私が出たい!」と、まるで副人格同士で話し合って出てくるようなこともよくありました。
たとえば、注射や飛行機が大の苦手な人格が何人もいたのですが、いざ病院や空港に行くと、みんなが「俺は嫌だ!」「私が行くの!?」と押し付け合いになっているようでしたね。
そして、出てきた人格が私に「あいつらに押し付けられた…」と愚痴をこぼすこともありました。
人格によって「好き嫌い」も変わる?
多重人格の人の体は一つでも、それぞれの「人格」は独自の好みを持っていることがよくあります。食べ物の好みもその一つです。
たとえば、主人格や大半の副人格は「あずき」が大の苦手でした。餡子が入った和菓子なんて、絶対口にしないタイプだったんです。
でも、なぜか一人だけ、あずきが大好きな副人格がいました。
その副人格が出てきた時には、一緒に餡子餅を食べたりしていましたが、その後で別の副人格に切り替わると「オエッ…変な味がする…」と、まるで虫でも食べたかのように嘆いている姿を見て「あ、今入れ替わったな」と実感する瞬間でした。

同じ体なのに、味の好みまで変わる
まとめ:多重人格との関わりは「新しい視点」を与えてくれる
多重人格、特に境界性人格障害を併発している方との関係は、一筋縄ではいかないことがたくさんあります。予測できない行動や、責任の所在が曖昧になること、そして感情のコントロールが難しい側面も存在します。
彼らがなぜそのようなシステムを持つに至ったのか、彼らの内側で何が起こっているのかを知ることは、人間の精神や心理の奥深さを知ることにつながりました。
この記事が、多重人格という状態について、あなたにとって新しい視点や、心が少し軽くなるような考え方を与えることができたら嬉しいです。
もしこの記事を読んで、他の記事にも興味を持っていただけたなら、ぜひ読んでみてください。
また、記事の下にあるフォローリンクやシェアリンクを使って、この情報を広めていただけると大変励みになります!
よくある質問(Q&A)
最後に、この記事を読んだ方からよく寄せられる質問にお答えしていきます。多重人格の人は、自分が多重人格だということを自覚しているのですか?
必ずしもそうではありません。記憶の欠落があることには気づいていても、それが多重人格によるものだと理解していない場合も多いです。周囲の人から指摘されたりして初めて自覚するケースが一般的です。
映画やドラマで見る多重人格と、実際の多重人格は違うのでしょうか?
大きく異なります。エンターテイメント作品では劇的な人格変化が強調されがちですが、実際は日常的に穏やかに人格が切り替わることが多いです。また、全ての副人格が危険なわけではなく、むしろ本人を守ろうとする役割を持つ人格も存在します。
多重人格の人と接する時に、気をつけた方がいいことはありますか?
相手の状態を理解し、一貫した態度で接することが大切です。人格が変わったからといって特別扱いせず、同じ一人の人として向き合いましょう。ただし、境界線を明確にし、自分自身の心身の健康も守ることを忘れずに。
多重人格になりやすい人に共通点はありますか?
幼少期に深刻なトラウマを経験した人、特に継続的な虐待やネグレクトを受けた人に多く見られます。また、生来の感受性の強さや、ストレスに対する脆弱性も関係していると考えられています。遺伝的要因も影響している可能性があります。
副人格の数に上限はあるのでしょうか?
数人から数十人まで様々です。ストレスが増加すると新たな副人格が生まれることもあり、また統合されることもあります。
このコメントは管理者だけが見ることができます