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境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)を治す3つの治療法

境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)を治す方法は?4つの治療法を紹介

なおえもん

はろーなおえもんやで
本記事では人格障害の中でも最も難解な境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)に苦しんでいる人、振り回され被害に遭っている人に向けて3つの治療法を紹介していく。

境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)はどんな病気?どんな症状?治る?治らない?特徴は? | なおえもん

本記事では境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)が どんな病気であるか? どんな特徴があるか? どんな症状 …

はじめに

境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)によるDV被害者の方は「これで病気が治る!」なんて期待は絶対にしないで頂きたい。

境界例はそれほど難しい病気であるし、そもそも日本では境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)の治療はかなり遅れている等の事情もあり、改善を期待する事は禁物です。

どれだけ必死に治る事を願い、身命を賭してこの病気に抗おうが、結局は治らず、身も心も資産もボロボロに食い尽くされ、人生を終了させてしまう事がほとんどです。

被害者が「何としてでも治してやろう」と奮闘した所で、この強大な病気の前では無力です。

最終的に徒労に終わり、時間を失い、消耗し、絶望する可能性が高い事をお忘れなく。

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さて本題に行ってみよう

弁証法的行動療法とは?

弁証法的行動療法は、境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)を治療するために設計された認知行動療法の改良版です。

この療法はハイリスクで治療が難しい患者に向いています。

境界性人格障害は急激な精神的苦痛を伴う障害。患者は激しい怒りと攻撃性の爆発、急激に変化する気分、そして極端な拒絶反応を持っていますが、弁証的行動療法は感情を調整する方法を学び、他人との関係改善スキルを患者に提供します。

また境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)と診断された人は、友人・恋人(彼氏・夫)・家族と関わっているうちに、強烈な否定的感情を持ち、周囲の人々は、しばしば患者との関係において大きな対立を経験します。

弁証的行動療法はこれらの対立を回避する方法、つまり全か無かの思考スタイルを改善する方法を見つけ、患者の衝動をコントロールする手助けをします。

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セラピストは患者と協力し有害な行動を置き換えるための新しい方法を見つける手助けをする

弁証的行動療法4つの主要スキルとは?

苦痛耐性

このスキルは、痛みと苦痛を伴う人生の出来事を受け入れて対処する事を目的としてます。

「私はどのようにしてこの危機を乗り切ることができるのか」という対処法を身に着けます。

特に状況を変えることが不可能であるときに、現在の状況を受け入れ、問題のある行動を起こす事なく、それを乗り越える方法を見つけることに焦点を当てています。

マインドフルネス

このスキルは弁証的行動療法の基本であり、「コア」と呼ばれます。患者の日常生活に意識をもたらす方法を教えます。

マインドフルネスは今現在起こっている感情、思考、身体感覚、行動、そして出来事に注意を向けます。

これには集中力が必要であり、衝動的であったり気分で行動をする多くの人々が欠けている能力です。

感情調整

このスキルは感情・思考・行動をコントロールできる能力の向上を目指します。

衝動的で感情的な人は危険な行動の根底にある「痛みを伴う感情」を調整することができないことがよくあります。

現在の感情を理解すること、感情を変えることに対する障害を特定すること、なぜ感情が反応したのか知ること、問題解決の為に肯定的な感情を増やすこと、そして感情を変えることを目標とします。

対人関係

このスキルは自尊心や他人との関係を保ちながら、必要なときに必要なものを尋ね、必要なときに必要な事を言う能力を向上させます。

対人関係は、喜びと幸福をもたらし、激怒や絶望を引き起こす可能性もあります。

このスキルでは、対人関係や自尊心を維持しながら、私たちが人生で欲しいものと必要なものを手に入れるための方法を学びます。

友人関係の維持、社会的孤立の減少、および破壊的な関係の終結に必要なスキルを習得する事が最終目標です。

弁証的行動療法の治療効果

アメリカ精神医学会は「境界人格障害(境界性人格障害)の治療に有効である」と弁証的行動療法を承認している。

弁証的行動療法を受けている患者は以下のような改善が見られています。
  • より少ない怒りになった
  • 治療を中止する可能性が低くなった
  • より短い入院期間になった
  • 頻度が少なく、重症度が低い自殺行動になった
  • 社会的機能が向上した

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弁証法的行動療法の臨床試験では通常の治療法と比較して、自傷行為や入院措置、および治療中断の割合が減少する事が確認された

スキーマ療法とは?

スキーマ療法とはジェフェリー・ヤング博士によって開発された「認知行動療法」を発展させた型の事を指す。

認知よりも深い、認知構造(スキーマ)に焦点を当てている事からスキーマ療法と呼ぶ。

スキーマ療法の中心的概念である「早期不適応スキーマ」は、発達の初期段階で形成され、生涯にわたって維持される、自滅的な認知と感情のパターンです。

スキーマ療法は認知行動療法を中心に統合的な心理療法を組み合わせた心理療法であり、従来の認知行動療法では効果が出ない「生き辛さ」などの苦しみを解消するために考案された療法です。

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通常の認知行動療法とスキーマ療法の最大の違いは、スキーマ療法は最初からパーソナリティ障害(人格障害)の治療を目的として開発されたという点。

メンタライゼーションに基づく治療とは?

メンタライゼーションとは、自分の精神状態や他人の感情を認識する能力のことです。

私たちがうまくメンタライズできているならば、「自分自身の心」と「他人の心」の中で何が起こっているのかを理解し、それが自分自身や他人の「感情・思考・行動」にどのように影響しているかを理解できます。

「自身の視点」や「他の人々の視点」を理解することは、より良い対人関係と社会的関係を構築する事につながります。

パーソナリティ障害(人格障害)などの一部の患者では、メンタライゼーション能力が低下している可能性があります。

これは感情、思考、行動に関する誤解を招き、対人関係の崩壊につながる可能性があります。

精神的な健康と社会的機能を向上させるためには、上手なメンタライゼーション法を学ぶことが不可欠です。

境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)を持つ人々は、不安定で激しい対人関係を持つ傾向があり、無意識のうちに他人を悪用し操作する傾向があります。

また、境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)は自らの行動が他の人々に及ぼす影響を認識すること、および他の人々の立場に身を置くこと、そして他の人々と共感することが困難であるか不可能である場合が多い。

このメンタライゼーションに基づく治療は自分の「考え」や「感情」を周囲の人々と区別する事にも役立ち、感情調整能力の向上や衝動性のコントロールなど、境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)の治療に非常に効果的であることが示されている。

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メンタライゼーションに基づく治療は当初、境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)の治療用に開発されたが、現在は反社会性人格障害(反社会性パーソナリティ障害)などの幅広い疾患に使用されている。

おわりに

以上、境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)の3つの治療法。

境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)者は心の中に絶えず「猛烈な嵐」が吹き荒れている。

治療には困難を伴うが自分の弱い心に負けないで頑張ってほしい。

なおえもん

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